最近の若者に教育が必要なコミュニケーションのスキルとは
私たちのコミュニケーションの方法は、昔の人には想像もできないほど進化しましたね。
携帯メールは便利なツール
携帯メールはとても便利なコミュニケーションツールですよね。いつでもどこでも相手に伝えたいことが思い浮かんだ時に送信できるし、受け取る側も都合の良いときに読むことができる。
固定電話しかなかった時代は、相手が居そうなところへ電話して取り次いでもらうところから始まり、不在なら折り返してもらうか伝言をしないと、要件を伝えることができませんでしたね。
それに比べると夢のように便利になりましたが、若い世代のコミュニケーションの質や対人スキルが低下してしまい、喜んでばかりもいられないとは思いませんか。
若い世代が電話が苦手な理由とは
便利な道具を手にして、文字でのコミュニケーションの機会が圧倒的に多くなった、今の若い世代の多くは「電話が苦手」のようですね。
人と人とがコミュニケーションをするときには、よほど親しい友人でもない限り多少のストレスは感じるものです。たとえばビジネスで会社の固定電話にかけた時には、誰が電話に出るかもわからないというストレス。携帯電話にかけたとしても、向こう側の状況も分らないし、表情も分らない相手にこちらから何かを伝えると、「相手がどう感じたか」を掴みづらいこともストレスの原因のひとつです。
私の世代の少年時代は、友人宅に電話をしたときの第一関門が、親御さんに対して名を名乗ってから取り次いでもらうことでした。電話に対する免疫はそういったところで身に着けていったのだと思います。
メールでのコミュニケーションの落とし穴とは
いっぽうでメールは電話以上に「相手がどう感じたか」を掴みづらいツールなのに、あまりストレスを感じませんね。その理由は、たとえ相手が不快な思いをしたとしても、返信が来るまではそのことに気付かないし、もし相手が「大人の対応」の返信をしたとすると、最後までこちら側は気づかないからではないでしょうか。
多少のストレスを感じながらも、対面ならば表情で、電話でも声の表情の微妙な違いを感じながら、私たちは無意識のうちに円滑なコミュニケーションをとっています。仮に誤解によって思いもよらない感情を持たれてしまった時には、それに気付いてその場で修復ができるのが、対面や電話の良いところですね。
ところがメールを多用する世代は、そのことを理解せずに安易にメールで済ませる傾向があります。なぜなら対面や電話で感じるあのストレスから解放されるからです。
メールのデメリットを教える
子どものころから携帯メールでのコミュニケーションが当たり前だった今の若い世代には、メールのメリットとデメリットをしっかり理解させることが必要です。仕事でのコミュニケーションは、たとえ忙しくても対面や電話で伝えることが必要なときがあることも教えていきたいですね。