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社員が成長する任せ方とは

 2018/07/29 人材育成 この記事は約 7 分で読めます。
おまかせください!

誰でも人に任せることは不安が付きまとうものですよね。

任せる信頼の握手

 

 

 

 

 

 

 

なぜ任せないのか

自立した人材を育てるなかで「仕事を任せる」ことはとても大切になってきます。

 

でも任せることでかえって仕事の効率が下がったり、品質が低下したり、思っていたものと違うアウトプットになってしまい、結局最初からやり直しになったり。

 

経営者(特に創業者やオーナー経営者)の多くの方は、自社の事業のほとんどのことを社内で誰よりも分っているから、なおさら人に任せることに不安を感じますよね。

 

経営者に限らず、大切だと思うことほど他人に任せず自分でやろうとするのは、おそらく人間の本能に忠実な行動だと思います。

 

ところが、それをあえて任せることで人が育ち、会社の業績を押し上げることにつながるのです。

 

今日は、社員に任せることの大切さについてお伝えします。

 

任せることが大切な理由とは

理由を考える人

 

 

 

 

 

 

任せることでそのひとが成長することを、私たちは経験上知っています。テレビの人気番組に「はじめてのおつかい」というのがありますが、子供をおつかいに行かせることなどが解りやすい例ですね。

 

いっぽうで会社は成長とともに「機能別に任せる」ことを繰り返しながら大きくなっていきます。多くのオーナー企業の創業当初は、営業もサービス提供や製造も経理も何もかも、みんな社長一人でやっています。そこから少しずつ人を雇って任せ、組織化しながら会社は成長します。社長一人では手が回らなくなり、誰かに任せながら仕事の増加に対応していくプロセスです。

 

会社が大きくなるにつれて、このような「必要に迫られて任せる」という段階から、いずれやってくる「バトンタッチのときに備えるために任せる」という段階に移行していきます。大企業ではこれが定期的な人事異動などにより仕組化されていると言っていいでしょう。

 

経験することの大切さ

下級生に経験させる

 

 

 

 

 

 

 

バトンタッチに備える早めの準備の大切さは、中学・高校・大学などの学生スポーツに例えると解りやすいのではないでしょうか。

 

彼らは下級生の選手たちを練習試合はもちろんのこと、大事な大会でも工夫をしながら一人でも二人でもゲームに出場させています。それは上級生がいるうちに実際のゲームを経験させることで、上級生の卒業後にも強さを維持・発展させるためには欠かせない取り組みだからです。実際に経験することに勝る練習はないということでしょう。

 

強豪校といわれるチームは強い選手が集まってくるという理由のほかに、こういった取り組みをしっかりやっているから、毎年選手は違うけれども同じように強いチームでいられるのでしょう。

 

学生の場合には毎年選手が入れ替わることが前提なので、このようなことが習慣化されていますが、ある程度メンバーが固定されている中小企業の場合には、意外とこのことが忘れられているようです。

 

でも、会社が未来向かって成長を続けるためには、多少のリスクを承知で任せるということがとても重要になってきます。

 

人が育つ任せ方とは

おまかせください!

 

 

 

 

 

 

 

人材育成を目的にした場合「重要度が高く優先度が低いこと」をあえて任せることがポイントになります。すぐにやる必要はないけれど、やっておくといつか必ず会社にとってプラスになるような取り組み、と言い換えることができますね。

 

このようなことを任せることで社員の意識がグッと経営者に近づきます。なぜなら、そのような仕事はおのずと時間的に遠くを見通し、広い視野で取り組むことが求められる内容だからです。まさに経営者の思考の一部分を経験するようなものです。

 

逆に「重要度が低く優先度が高いこと」は任せやすいので、既にどこの会社でも当たり前のように任せていますよね。

 

そしてもうひとつ、「前例がなく正解がまだ見えないこと」を任せることも大きな成長につながる大事な点です。

 

やってはいけないこと

手でダメ!とする女性

 

 

 

 

 

 

重要なことや前例のないことを任せることが自立した人材の育成に効果的なのですが、その時にやってはいけないことがあるので、気を付けてくださいね。

 

答えの見当がつかないことを任せる

まずは、社長でも答えが見えていない(見当がついていない)ことは、社員が相当に成長していて信頼できる場合を除いて、まだ任せないほうが良いでしょう。

 

この場合たとえ失敗はしなかったとしても、任された社員は「チャンスをもらった」と思うよりも前に、ただ「無理難題を押し付けられた」と感じてしまう恐れがあるからです。本当に答えが見えずに迷走しそうになったときに、社長が余裕をもって助け舟を出してあげられるように、社長自身はある程度の答えが見えていることを任せる。これがポイントです。

 

ほったらかす

放り出す

 

 

 

 

 

 

 

任せられた社員は、期待に応えようとするモチベーションと同時に、良い結果が出せなかったらどうしよう・・・という不安でいっぱいです。うるさがられない程度に進捗を確認しながら、「見守っているから大丈夫だよ」という安心感を与えながらも、決して「教えず」に任せることが、人材の成長につながります。なかなか難しいバランスですね。

 

そして、もし失敗しても責任は社長が持つから思い切りやりなさいという懐の深さが大切です。

 

任せた後に必ずすることとは

褒める

 

 

 

 

 

 

褒めること、そして社長ならではのアドバイスをひとこと添えることで、社員は着実に次のステップに一歩踏み出すことができます。

 

出した結果が高くなくてもその人だからできたことや工夫したことを褒めてくださいね。至らなかったことの改善に目を向けるより、何もないところから自分の力でなにかしらプラスを産み出したことに注目することが大切です。

 

子供じみていると感じるかもしれませんが、たった一言で社員のやる気とか社長への信頼感、会社にいることの安心感はグッと高まるものです。

 

そのうえで、社長ならではの視点でのアドバイスをひとつふたつすることが大事です。次につなげるために本人が理解できる範囲で社長のノウハウを教えることで、経営者のものの見方に対する気づきが生れます。自分で一度挑戦して身をもって難しさを体験したことは多くの気づきがあり腹落ちしやすいものです。

 

いかがでしたか。言葉で読むと当たり前と思えることも、いざ生身の社員に任せるシーンになると躊躇する。そこで勇気を出して任せることの積み重ねが大切です。

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